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※保安基準への完全な対応と、通常使用におけるフロントスポイラーなどの破損防止に効果のある、"SRI・車高調整キット"が誕生しました。
<車高調整キットを開発した理由>
弊社のサスペンションキットを装着してから、一定期間経過後に計測したところ、保安基準である"最低地上高9cm"に満たない車輛が一部にありました。
そこで、"SRI・プログレッシブスプリングコイル"の優れた性能を下げることなく、保安基準(車検)に余裕を持って対応する為の部品が必要になりました。
<構造上、スプリングコイルの劣化/ヘタリは防げないようです。>
装着後の車高低下は、プログレッシブタイプの宿命なのかもしれません。
コイルに関しては、製造過程に於いてプレセッティングを4回行っているので、これ以上の対策は現実的ではありません。
プログレッシブコイルスプリングの場合、路面からの突き上げを抑える為に部分的にレートが低く設定されています。
特にこの部分に劣化/ヘタリが生じやすく、これを解消しようと原材料の吟味や製造過程を念入りに行っても、残念ながら完全に解消することは出来ませんでした。
かといって、安易にレートや車高を上げれば快適性や走行性能が低下します。
<BMWの純正ストラットケース等の加工をせずに、車高を調整するには>
~専用スペーサーによる車高調整が有効です。
E30 M3の車検時の車高(保安基準)については、エキゾーストマニホールドとフロントマフラーの接合部が問題となります。
この接合部はフランジ形状になっております。
このフランジの出っ張りによって、保安基準をクリアできないことがあります。
(フランジ部にはガスケットが装着される為、ここを削り加工することは厳禁です。)
そこで、車輛側を加工することなく車高を上げる為に、専用スペーサーを製作致しました。
この専用スペーサーを装着すれば、保安基準/最低地上高の問題は完全に解決致します。
そして、日常の使用においても非常に扱い易い車両になります。
また、セットされたリア用のスペーサーを組み合せることにより、好みの前後バランスに仕上げることも出来ます。
・フロント用スペーサー(左右/10mm×各1枚)は保安基準に対応する為のものです。
・ リア用スペーサー(左右/5mm×各2枚)は、前後バランスを調整する為に使用します。
<SRI・車高調整キット内容>
① フロント用フィッティング(保安基準/最低地上高への対応)
~10mm厚・スペーサー×2枚(アルミニウム製)
② フロントアッパーサポート用フィッティングボルト(クリアランス変更及び各社ストラットタワーバー装着時への対応)
~×6本 (ステンレス製)
③ リア用セッティング(前後バランス調整用)
~5mm厚・スペーサー×4枚 (アルミニウム製)
<保安基準・車検 に対応する場合は、フロント用フィッティングセットを取りつけて頂くだけでOKです。>
車高調整キットのフロント用スペーサーを取り付けることにより、車検時に問題になるフロント部分の車高を上げることができます。
(注)車高調サスのようにストラットを加工して形状変更している場合は、装着が出来ないこともあります。
アッパーマウントは、純正部品を使用します。
従いまして、安全性及び耐久性に関しても問題ありません。
ストラット取り付け部分のクリアランス変化によって、フロントアッパーマウントの固定ボルトの有効長増が必要になりますが、この点に関する対策パーツもセットされております。
(上記対応により、ストラットタワーバーの装着に際しても、問題ありません。)
※ 純正アッパーマウントには、既存の固定ボルトを専用パーツ(セット部品)に交換するだけで、簡単に対応できます。
(現在装着されているアッパーマウントが劣化していなければ、そのまま再利用できます。)
<前後バランスの調整には、リア用のセッティングパーツを装着してください。>
ユーザーの好みに合わせてリアの車高を変更することが可能です。
ハンドリングの最後の仕上げに、リア用セッティングパーツをお試しください。
※ 保安基準適合の為にフロントにフィッティングパーツを用いた結果、前後バランスに問題が生じた場合の対策品としてもご利用ください。
アンバランス解消の為に、リアの車高を上げることができます。
上記パーツは、"SRI・プログレッシブ スプリングコイル セット⁄E30 M3~Type.Ⅰ"と、"SRI・スポーツサスペンションキト⁄E30 M3~Ver.Ⅰ"用に企画しましたが、BMW純正サスペンション及び、他社のスポーツサスペンションキットに対しても、使用可能です。
フロント部
① メーカー純正のフロントアッパーマウントです。
② 純正フロントアッパーマウントのボルト(3本)を、抜き取ります。フィッティングキットに付属しているロングボルトと入れ替えます。
〈注意〉アッパーマウントの上面を変形させないようにして下さい。
③ フィッティングキットを取り付ける前の状態です。
④ 付属のロングボルトを取り付けた状態です。(曲面部を上側にして、切り欠き部を合わせて下さい。)
〈注意〉 ボルトの締め付けトルクは24Nmです。
⑤ 車輌に取り付けた状態(ホイールハウス側)
⑥ 車輌に取り付けた状態(エンジンルーム側)
〈注意〉 走行後、ボルトの緩みが無いか確認をして下さい。
リア部
① フィッティングキットには、リア用のスペーサーが4枚入っております。
②スプリングコイルとコイルパットを取り外し、フィッティングキットを入れます。
〈注意〉 穴の曲面部を、取り付け面に合わせて下さい。
③ 好みに合わせて枚数を選択して下さい。
※ 写真は2枚入れた状態です。
④ 取り付けた状態です。
〈注意〉 走行後、ボルトの緩みが無いか確認をして下さい。